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老視
※老視は調節機能が衰えた老化現象※
加齢に伴い水晶体の弾性が低下して、この調節力が減退し、近方視が困難になった状態が老視で、一種の老化現象です。一方遠視は角膜などのカーブが弱かったり、眼軸といって角膜から網膜までの距離が短いため、網膜上に焦点を結ばない状態で、子供に多く、老眼とは異なった屈折状態です。調節力は10歳を超えたころから、すでに減退しはじめ、43歳前後で手元が見にくいと自覚し始めます。そして、60歳を過ぎたころには、調節力はほぼなくなります。
※近視の人は老眼にならないのか?※
近視の場合はもともとかなり近い距離まで見える(近点が短い)ため、老眼が出ても近くを見ることができ、老眼を自覚せずにすむことがあります。このため、近視は老眼にならないと言われるのですが、眼鏡などで遠くにピントを合わせれば当然、近くは見えにくくなります。そのため、遠近両用の眼鏡、コンタクトレンズが必要になります。
最近では遠近両用のコンタクトレンズも良いものが開発され、50歳以上のコンタクトレンズ使用者の約20%が使用していると言われています。
当院では遠近両用のコンタクトレンズの処方も行っております。老視等でお悩みの方はぜひ一度ご相談下さい。
投稿日:2015年9月27日 カテゴリー:眼の症状
スポーツとコンタクトレンズ
コンタクトレンズののおかげで、さまざまな可能性が広がりました。そのうちのひとつが、スポーツ。コンタクトレンズの場合、激しい動作を行ったとしても、メガネのようにズレることなく、プレイに支障をきたさないため、多くの人が気兼ねなくスポーツを楽しむことができるようになりました。
スポーツにはソフトコンタクトレンズが適しています。サイズが大きいので、激しく動いてもはずれにくいからです。しかし、絶対にソフトコンタクトレンズでなければならないというわけではなく、ハードコンタクトレンズでもラグビー、柔道などの激しいスポーツ以外は大抵問題なく使用できます。
水泳の場合、コンタクトレンズをはずして行う必要があります。水泳中、コンタクトレンズ装用がどうしても必要なら、1日使い捨てソフトコンタクトレンズを使用し、水泳中はゴーグルを必ず使用し、水泳が終わったあとは装用していたレンズをすぐに捨てて、新しいものにするか、他のコンタクトレンズに交換して下さい。
投稿日:2015年9月21日 カテゴリー:コンタクトレンズ 眼鏡
眼瞼痙攣
※眼瞼痙攣とは※
目がぴくつく状態を眼瞼痙攣といい、目の周りの筋肉が、自分の意思とは関係なく痙攣してしまう病気です。
目の周りには眼輪筋といって、まぶたを開けたり閉じたり、まばたきをしたりするときに使うきんにくがあります。眼瞼痙攣とは、この筋肉が自分の意思とは関係なく動いてしまう病気で、中高年の女性によく起こります。はっきりした原因はいまのところ不明ですが、これらの多くはドライアイを併発しています。
心身の安静、サングラスの装用や人口涙液の点眼によりある程度は軽くなります。
一般的に、眼のトラブルの多くは疲れやストレスが引き金となっておこります。日頃から、ちょっとしたことに気をつけて眼をいたわりましょう。
投稿日:2015年9月21日 カテゴリー:眼の症状
飛蚊症
目をふいに動かしたときなどに黒いゴミのようなものがふわふわと動いて見えることがあります。
まるで蚊がとんでいるように見えることから飛蚊症と言います。一言で飛蚊症といっても、そのまま
様子を見てよいものや、すぐに治療が必要なものまでいろいろなものがあります。
※あわてて眼科を受診しなくてもよい飛蚊症※
大半の飛蚊症はそのまま様子を見てよいもので、目の奥の硝子体というところが、年齢とともに
変化を起こして、はがれてしまったり、しわがよってくることが原因です。
このような飛蚊症の特徴としては、目を動かしたときにそれにつられて黒い点が遅れてついてくる
ような動きをします。
ある瞬間から突然起こるものではありません。黒い点の量が急に増えたり、急に広い範囲に広
がったりしない限りは、特に治療の必要はありません。
※すぐに治療の必要がある飛蚊症※
飛蚊症の中には、網膜剥離、網膜裂孔や硝子体出血のように、すぐに治療が必要なものが
原因となることがあります。
網膜剥離の場合、視野の広い範囲あ急にみえにくくなり、白い幕のようなものが見えることも
あります。硝子体出血の場合、かなり広い範囲に何かが飛んで見えるように見え、赤い血液
のようなものが、そのまま見える事もあります。
気になることがあるようでしたら、是非一度受診をお勧めいたします。
投稿日:2015年9月13日 カテゴリー:眼の症状
VDT症候群
※VDT症候群とは※
VDTとは、Visual Display Terminalの略で、コンピューターなどモニターディスプレイとキーボードなどの端末のことです。これらを使って長時間作業を行うことにより眼精疲労や全身倦怠感、ひどい場合には心身症などの症状が起こるものを総じてVDT症候群/テクノストレス眼症といいます。
※VDT作業は一日4時間まで※
VDT症候群の自覚症状として多いのは目の疲れ、肩こり、イライラ、首から肩への痛み、かすみ目などはほとんど眼精疲労の症状に一致しますが、これらの要因として視覚的要因、環境要因、作業要因、心的要因が関係すると言われています。
VDT作業のための、指針が労働省や日本産業衛生学会などによれば、連続作業時間は50分から1時間以内、10分から15分の休憩を入れる、1日の作業時間は短くなるように配慮または、4時間を超えないようにするとなっています。
眼精疲労やドライアイを多角的に検査するには眼科受診が必要です。
お持ちの眼鏡やコンタクトレンズが合ってない事も考えられます。気になる症状があれば一度受診して頂くことをお勧めいたします。
投稿日:2015年9月11日 カテゴリー:眼の症状
なぜ近視になってしまうのか
乳幼児の場合は遠視であることが多く、成長とともに眼球も大きくなり、ちょうどよい屈折状態に落ち着きますが、遺伝的な要因や環境要因によりさらに眼球の形が大きく伸びてしまい、近視になってしまうと言われています。通常は小学校高学年から中学生くらいで始まり、成人ごろに進行はとまります。
逆さまつ毛
逆さまつ毛の中には、まつ毛の生えている方向は一定でもまぶた全体が内側へ湾曲しているために、眼球表面にまつ毛が当たる「内反症」と、まつ毛の生えている方向がまちまちで、内側へ向かって生えているまつ毛が眼球表面に当たる「睫毛乱性」とがあります。まぶた全体が内側へ湾曲している「内反症」の場合、まつ毛を抜いてしまうと、次に生えてくるまつ毛が短いうちから、眼球表面に当たってしまい、数日おきに抜かなければならなくなります。この場合は手術でまぶた全体を少し外側へ向けてやると楽に過ごせるようになります。
*睫毛乱生*
まつ毛が生えている方向がまちまちである「睫毛乱生」の場合は、まず内側へ向いているまつ毛だけを抜く方法を選びますが、しばらくするとまた生えてきます。