眼の症状
視力低下
ものがぼやける、かすむ、二重に見える、視野に幕がかかっているといった症状がが視力低下の代表的な症状です。自覚症状がなくても、ランドルト環と視力検査で視力低下を指摘される場合もあります。眼科診療においては、メガネやコンタクトレンズによる矯正視力のことで、通常は矯正視力1.0あれば十分な視力とされています。視力低下が起きた場合には両目か片目か、急に起きたのか徐々に進んだのかと言ったことが聞かれます。検査としては目に光を入れてまぶしさを感じられるかといった検査(対光反射)や目の動き、見える範囲を確認する検査(視野検査)、眼圧の測定、黒目を開いて眼底を見る検査などが行われます。
投稿日:2023年4月29日 カテゴリー:眼の症状
5月に多いアレルギー
5月、6月にはカモガヤ、オオアワガエリ、ネズミホソムギなどのイネ科雑草の花粉が原因でアレルギーになることがあります。
草の花粉は木の花粉のように遠くまで飛びませんが、外で遊ぶことの多い子どもたちがイネ科花粉症になりやすい特徴もあります。花粉症の症状は、くしゃみ、鼻汁、鼻閉、目の痒みなど、スギ花粉症と同様の症状です。治療は、スギ花粉症と同じく、抗アレルギー薬、ステロイド鼻用噴霧薬などです。目の痒みを伴うことも多く、抗アレルギー点眼液を処方します。
投稿日:2023年4月12日 カテゴリー:眼の症状
オルソケラトロジーに向いている人
オルソケラトロジーは、以下のような人に向いている治療です。
- 6歳以上で中等度以下の近視、軽度乱視の人
- (適応度数は-4.00Dまでの近視・-1.50D以下の乱視)
- 視力矯正手術に対して心理的、費用的に抵抗がある人
- 裸眼で生活したい方
- 子どもの近視進行を抑制したい保護者
- スポーツ競技を裸眼で行いたい人
- 円錐角膜などの角膜疾患がない人
大人の場合はすでに近視が進んでいるため、近視の進行抑制効果はありません。老眼を自覚する年齢といわれる45歳以上の方がオルソケラトロジーを行うと、手元が見づらくなる可能性もあり、効果を感じられないかもしれません。子どもの場合、オルソケラトロジーの長期継続によって近視の抑制効果が期待できます。より効果を得られやすいようにと考えるなら、近視の進行がゆるやかにおさまる思春期以降(15~18歳)までは治療を継続するのが適切だとされています。しかし、近視の進行によってオルソケラトロジーの適応度数を超えてしまった場合は、治療を中断せざるを得ません。これは、近視の度数が弱い時期に治療を始めることで、防げる可能性があります。
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投稿日:2023年3月19日 カテゴリー:眼の症状
DVA動体視力とは
私たちは普段、「動体視力」という言葉を使っていますが、動体視力にはいくつかの種類があります。「DVA動体視力」もまた、動体視力の種類のひとつです。動体視力というのは文字通り、動いている物を見極める能力のことですが、このうち横方向または上下方向に動く物を見る力のことを「DVA動体視力」と呼びます。「DVA」というのは「Dynamic Visual Acuity」の略です。成功しているスポーツ選手の多くは、この「DVA動体視力」が良いと言われています。DVA動体視力は、横方向に動くものを見る能力(サッカーや卓球など斜めにも速くボールが動く競技に必要な能力)となります。
投稿日:2023年3月19日 カテゴリー:眼の症状
結膜浮腫
結膜浮腫は、結膜炎のなかでも特にアレルギー性結膜炎が原因で生じる傾向があります。花粉や動物・ハウスダストといったアレルギー症状が強く表れて、結膜に炎症が起きている状態のときに目をこすったりかいたりすると、結膜がよれて白目との間に隙間ができます。するとそこに水分が入り込み、浮腫が生じてしまうのです。また、長時間にわたるコンタクトレンズの装用によって結膜炎になり、結膜浮腫が生じることもあります。特に、ドライアイの方は注意が必要です。ドライアイでは、コンタクトレンズと眼球の間に緩衝材となる涙が少なく、レンズと眼球はピタッとくっついた状態になっています。そのため、レンズ周囲の結膜にヨレやシワが生じやすくなり、浮腫を招いてしまいます。結膜浮腫は、時間が経てば炎症は引き、何事もなかったかのように元に戻ることがほとんどです。もしも結膜浮腫になったら、まずはできるだけ安静にして、患部を刺激しないようにしてください。コンタクトレンズを着用している場合は、外しましょう。そして凍らせた保冷剤や水で濡らしたタオルを当てて冷やし、炎症を抑えます。それでも炎症が引かないときや、浮腫以外の症状(痒みや痛みなど)がひどいときには、眼科で診てもらうことをおすすめします。
投稿日:2023年2月24日 カテゴリー:眼の症状
目をかいてはいけない
猛烈なかゆみがある時も、目をかいてはいけません。主な理由は目、特に角膜や網膜に負担をかけるからです。また、目元の皮膚は意外とデリケートにできており、かくことで傷がついてしまうおそれもあります。そして残念なことに、目をかけばかくほどヒスタミンが出て炎症やかゆみがますますひどくなりますので、かゆみを抑えるという意味でもできるだけかくのは我慢しましょう。眼科では、薬局で購入できる抗アレルギー薬の点眼薬よりも効果が高い点眼薬が処方できます。また症状がかなりひどい場合で、適応があれば低濃度ステロイド点眼薬などを処方することもあります。ただしステロイドの点眼薬には眼圧上昇や眼感染症の悪化などの副作用があるため、眼科専門医による厳重な経過観察のもと、極めて短期間だけ使用するのが一般的です。
花粉予想2023年
2023年の花粉飛散量は、2022年と比較して多い地域が全国的にみられ、四国、近畿、関東甲信では非常に多く飛散すると予測されています。東北、関東甲信は非常に多いと予測されています。2023年のスギ花粉の飛散量は、主に前年2022年の夏の天候とスギ花粉の飛散量調査などを総合的に判断し、スギ花芽の発育と合わせて予想されています。地域ごとに見てみると、前年比で110%程度から290%の地域まであり、例年比で100%から200%とほぼ例年より多いから非常に多いと言えます。花粉対策において普段からの体調管理も需要です。体調が悪いと花粉症の症状は悪化しますので、普段から体調を整えておきましょう。睡眠不足は花粉症を悪化させ、花粉症のために睡眠不足になります。早めの予防が効果的ですので目薬や飲み薬など早めに用意するようにしましょう。
加齢とコントラスト感度
運転中、周囲が明るいほうがよく識別できますが、明るさとともにコントラストも重要な役割を占めています。たとえば、白い紙に黒いインクで書いた文字はよく見えますが、グレーの紙に黒いインクで書いた文字は見えにくくなります。特に、夕方になると周囲の色と道路や車などが同化してきますので、コントラストがなくなり見えづらくなります。このコントラストの感度は、加齢とともに低下することがわかっており、コントラスト感度と年齢の関係を調べた実験では、40歳ぐらいまではほとんど変化がありませんが、45歳ぐらいから60歳ぐらいまで半分程度まで急激に低下していくことがわかっています。雨の日や夕暮れ時などコントラストが低くなるときに運転するときには、スピードを落とすとともに、念入りな安全確認を心がけるようにしましょう。
投稿日:2023年1月29日 カテゴリー:眼の症状
睡眠不足と目
睡眠時間が短く、頭がぼんやりすると、情報が網膜から脳へ伝わる速度が遅くなり認識・識別時間が長くなります。
その結果、パソコンなどの作業効率が落ちることも考えられます。近見視をするには、近くをみるため水晶体の厚みを変える調節力が必要です。睡眠時間が不足した調節力の乏しい状態では近見視力は低下します。睡眠不足により、物をすぐに認識しにくい、近くのものが見にくい、コントラストを把握しにくいという影響が現れてしまいます。車の運転の場合は、判断能力に支障をきたすかもしれませんから危険です。目の健康のためには、適度な睡眠をとり、目の周辺の筋肉や視神経をリラックスさせ、回復させることが大切です。
投稿日:2023年1月17日 カテゴリー:眼の症状
冬のコンタクトレンズ乾燥対策
冬は屋外も室内も乾燥しています。コロナ禍中、マスクでメガネをしていると曇ってしまうので、普段コンタクトレンズを多用するようになった方も多いと思います。近くのものを集中して見る時、無意識のうちにまばたきの回数が激減しているのです。
意識的にまばたきをしないと、眼に涙を行きわたらせる事ができません。特にコンタクトレンズを使用している人にとってはストレスを感じるでしょう。乾燥すると、「張り付き」「視力不良」「充血」などが起こりやすくなり、ドライアイの原因にもなります。室内では加湿器をたくなどして乾燥対策をしましょう。乾きにくいコンタクトレンズを使うのもおすすめです。目の疲れも目が乾く原因になります。コンタクトレンズを外して眼鏡に変えたり、目薬をさしたりして目を休ませてあげましょう。
投稿日:2023年1月16日 カテゴリー:コンタクトレンズ 眼鏡 ,眼の症状