眼の症状

運転と動体視力

自動車運転免許取得や更新のためには、普通免許で「両眼で0.7かつ片目0.3以上」の視力が求められますが、実際はより安全な運転のためには1.0以上見えていることが望ましいです。通常の視力表を用いて計測するのは静止視力と言い、動く物を見る時の視力を動体視力と言います。自動車運転で問題になるのは動体視力です。若い人でも、動体視力は静止視力よりも劣り、動く物のスピードが早くなると、動体視力は劣ってきます。加齢によって眼球を動かす筋肉の反応が衰えれば、動体視力は更に低下します。動体視力は、40代からは急激に低下していきます。平均的な70歳以上の人の動体視力は0.1前後まで低下していることもあります。そのため、70歳以上のドライバーは免許更新の際に動体視力検査を実施することになっています。動体視力が低下すると、距離感覚が不良になり、日常的に運転に支障をきたす原因となります。

 

投稿日:2022年11月28日  カテゴリー:眼の症状

スマホと子供の近視

子どもの近視が問題視されています。その原因の一つとされるのが、スマホです。実は、スマホが普及した2014年頃から、世界規模で子どもの近視が増加傾向にあります。スマホは、片手で持つことが多いため、つい目から20cm以内に近づけてしまいがちです。この「近距離を見る」という行為が、近視を進めてしまいます。小さな画面を長時間見続けると、17歳以上の大人にも影響を及ぼしています。もともと眼球は、前後に伸び縮みすることで近くにも遠くにもピントが合わせられるようにできています。しかし近くにピントを合わせ続けていると、眼球が前後に伸びたままとどまり、近くはハッキリと見えるが遠くはぼんやりとしか見えない状態になり、近視が進行してしまうのです。本やテレビ、スマホを見るときは目から30cm以上の距離を取ることが大切です。20~30分ごとに、6m以上先のものを見て、目を休めるようにしましょう。

投稿日:2022年11月13日  カテゴリー:眼の症状

目が悪いのにメガネをかけないとどうなる?

視力が悪いのに、メガネをかけないで生活していればずっと見えないままの視力で生活することになります。 そうなると目が「視る」という機能をあまり使わずに生活してしまう為、その機能が衰えてしまう可能性があります。遠くがよく見えないときは、無意識に目を細めたりすると視力はほんの少し上がりますが、これは本当の視力ではなく、無理をした状態なので、目はリラックスできず緊張してしまい、目に負担をかけてしまうことになります。メガネをかけないでいると、常にこの緊張状態になってしまい、眼精疲労の原因となり、眼精疲労からくる視力低下で近視が進んでしまう可能性があります。目に負担をかけないためにも、早いうちにメガネやコンタクトで矯正することが必要です。また、メガネをかけずに無理をしてきた人が、いざメガネをかけようとすると、適切な度数で処方したメガネでもなかなか慣れないこともあるようです。当院ではメガネの処方箋を日曜日に処方しております。(処方箋のみで眼鏡の販売は行っておりません)気軽にご相談ください。(予約制です)

投稿日:2022年11月1日  カテゴリー:コンタクトレンズ 眼鏡 ,眼の症状

紫外線と目

肌と同じように、目に紫外線が入った場合も目はダメージを受けます。角膜に紫外線があたると、角膜が炎症を起こし、強い目の痛み、充血といった症状が出ることがあります。これを電気性眼炎(雪目)といいます。これが、白内障などの病気につながることもあります。白内障は、眼球の中の「水晶体」がにごってくる病気で、進行するにつれ見えにくくなる病気です。紫外線も水晶体に影響を与える原因の一つです。こういった病気を予防するために、紫外線が目に入ることをできるだけ防ぐようにしましょう。サングラスやコンタクトレンズ、帽子等の利用が有効的です。サングラスは色が濃いものを使用すると、より多くの紫外線が瞳に侵入することがありますので、色は薄いものを選びましょう。
帽子はつばの幅が広いものが効果的です。

投稿日:2022年11月1日  カテゴリー:眼の症状

結膜弛緩症

結膜弛緩症とは、白目の粘膜部分が弛緩し、たるんだ状態のことをいいます。結膜には適度なゆるみがあり、上下左右など眼球運動がしやすいようになっています。このゆるみが強くなった状態が結膜弛緩症です。高齢者に多くみられます。ショボショボする、ゴロゴロするなどの異物感や不快感、涙がこぼれる、涙があふれるなどの症状がみられます。高齢者が涙がよくこぼれる、涙があふれるという場合hあ、かなりの頻度で結膜弛緩症が生じています。症状に応じて、人工涙液、角膜保護薬、抗炎症薬などの点眼薬を処方をします。手術を行う場合もあります。

 

 

投稿日:2022年10月18日  カテゴリー:眼の症状

まつ毛の生え際のぶつぶつ

まつ毛の生え際に白いブツブツのようなものは、マイボーム腺機能不全(梗塞)です。これはマイボーム腺から分泌される油分が出口で固まってしまうことで起こります。大きくなると目の内側に白い塊ができ、ごろつきや違和感を起こします。涙の油分が減ってドライアイを引き起こしたり、細菌に感染するとものもらいを起こしてしまいます。マイボーム腺のケアは薬以外に、自宅で行う温罨法(おんあんぽう)がお勧めです。
温罨法はまぶたを温めることで、マイボーム腺のつまりを緩和します。毛穴に似た構造のマイボーム腺の出口を開き、脂をとかし、まぶたの血流を改善します。

投稿日:2022年10月1日  カテゴリー:眼の症状

ブタクサ花粉症

季節性アレルギー性鼻炎であるブタクサ花粉症は、スギ花粉症やイネ科花粉症の症状と同じですが、咳、ノドのイガイガ、気管支喘息のような症状を起こしやすい傾向があります。関東では8月中旬ごろからブタクサ花粉が飛び始めます。全国で9月がピーク。10月まで飛散が続き、11月になるとほぼ終息します。ブタクサ花粉症の治療法は、第2世代抗ヒスタミン薬(飲み薬)、点鼻ステロイド薬(鼻スプレー)、アレルギー性結膜炎向け点眼薬(目薬)による対症療法が中心です。下記の様な症状がある方はご相談ください。

・鼻水

・鼻づまり

・くしゃみ

・目のかゆみ

・目の充血

・ノドのイガイガや痛み

・咳

・喘息

・皮膚のかゆみ

 

投稿日:2022年9月30日  カテゴリー:眼の症状

PCと疲れ目

PC使用する上でなるべく目が疲れないようにするには下記の様な事を行っていきましょう

1.パソコン作業を1時間以内にして、15分程度の目を休ませる休憩をとるようにしましょう

②モニタの明るさと室内の明るさを合わせましょう

暗い部屋でパソコン作業をすると、モニタが明るすぎて目の筋肉が収縮し、筋肉疲労が起きます。部屋の明るさを調節して目の負担を減らしましょう。

③パソコンのモニタに出る文字を適切な大きさに合わせましょう

小さい文字は筋肉疲労を招くので、パソコンに向かって正しい姿勢をし、読みやすいと感じる大きさや、書体を選ぶようにしましょう。

④パソコン作業に適した眼鏡やコンタクトレンズを使用しましょう

普段使用している眼鏡やコンタクトレンズが必ずしもパソコン作業に向いているとは言えません。モニタが見やすいレンズを選んだり、度数を見直して、適正なものを使用するようにしましょう

投稿日:2022年9月17日  カテゴリー:コンタクトレンズ 眼鏡 ,眼の症状

老齢期の視覚の変化

1.暗いときに字を大きくしないと読み取りづらい
2.視野は上方が下方に比べて狭くなる傾向がある
3.明るい場所から暗い場所に入った時には文字を濃くしたほうが読み取りやすい
4.逆光下では視標面明るくすると見やすい
5.寒色系(青、緑)は見分けにくく、暖色系(赤、黄)は見分けやすい

投稿日:2022年9月17日  カテゴリー:眼の症状

目がいいとは?

目がいいというのは、離れたものをどれだけ正確に見ることができるかという能力のことを言います。目の良さを決めるものとしては

  • 動くものを見る力
  • 暗闇でものを見る力
  • より広い波長を見る力
  • より広い範囲を見る力

などがあります。

例えば猫は遠く離れた場所にいるものを正確に見るものが苦手で、私たちが普段基準にする視力という部分では0.1~0.3程度しかないといわれています。しかしその代わりに猫は、動体視力は人間をはるかに超えており、はっきりとは見えなくても、遠くで何かが動いたということは非常に敏感に察知できます。また、暗闇の中でモノを見ることも得意です。

裸眼で視力が2.0というのは、一般的にはすごいとなるところですが、近年はそんな我々の視力低下が非常に進んでいます。これらは近年その普及が進んでいるスマホやゲーム機による影響ですが、このまま進めばその割合はさらに増加するでしょう。ただ、やはり長い時間の利用は視力低下や目の病気の原因にもなりかねないため、明るさを調節したり、目が疲れづらくするメガネをかけるなど、その対策をするようにしましょう。

 

投稿日:2022年9月5日  カテゴリー:眼の症状

 

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