眼の症状
夕方老眼
朝はよく見えていたのに、夕方になるとパソコンや書類の文字が見えにくい。そんな症状を「夕方老眼」と呼ぶそうです。年齢にかかわらず、疲労がたまりやすい時に眼の不調が起きる症状ですが、初期の老眼の可能性もあります。早めの検査やケアをおすすめします。パソコンや細かい書類の文字ばかりを長時間見ていると、目のピント調整の筋肉が凝り固まってしまいます。眼科では「調節緊張」といいます。目は近くを見る時は筋肉にぎゅっと力を入れて、水晶体という目の中のレンズを厚くして近くにピントを合わせます。若いころは水晶体が柔らかいのでこれが簡単にできますが、加齢とともに水晶体が硬くなり、より力が必要になります。ドライアイによる夕方の見えづらさの事もあります。メガネやコンタクトの度の調整や、目の定期的な検査を行うようにしましょう。
ゲームと子供の目
- ゲームや動画を見る時は、時々遠くを見るようにしましょう
パソコンやスマホ、ゲーム機などはついつい顔を画面に近づけがちです。近くのものを長時間見続けるときは、時々目を休める事が大切です。近くのものを長時間見続けていると水晶体が膨らんで元に戻らなくなってしまい、近視が進む原因になります。そのため、目を休めてあげる必要があいます。時々遠くを見るようにしましょう。お子さんにはテレビゲームをやる時間や動画を見る時間を制限するか、15~20分やったら20秒以上遠くを見るようにしてください。寝る1時間前はゲームや動画をやらせないことも大切です。
投稿日:2022年4月19日 カテゴリー:眼の症状
運転と視力
1.視力
普通自動車の免許を取得するのに必要な視力は、左右それぞれ0.3以上かつ両目0.7以上です。これは「静止視力」と言われるものです、自分も見る対象も止まっている状態の時の視力です。しかし、運転中は自分も見る対象も動いています。運転には静止視力だけではなく、動いているものを見る「動体視力」も同時に必要とされます。動体視力が低下すると、距離感覚が不良になります。 車間距離が取りにくく、追突事故を起こす、右折時に対向車が思いがけなく早く近づいた、車線変更が難しいなど、日常的に運転に支障をきたす原因となります。
2.視野
人が目と頭を動かさずに見ることのできる範囲のことを「視野」といいます。人間の視野は片目で約160度ぐらい、両目で200度ぐらいです。運転中は遠くを注意して見るため、周りの物が見えにくく、視野は狭くなります。また、車の速度が早ければ早いほど視野が狭くなります。
3.明順応、暗順応
・明順応
明順応とは、暗いところから急に明るいところに出ると最初はまぶしいが、時間が経つにつれて目が明るさに順応してくるという反応です。トンネルを出た時に明順応が起こります。
・暗順応
「暗順応」とは明順応と反対に、明るいところから暗いところに出た時に、目が暗さに慣れてくるという反応です。暗順応の方が明順応よりも時間がかかります。
投稿日:2022年4月11日 カテゴリー:眼の症状
両眼視機能
両眼視とは、両眼を1つのものとして使う事により得られる視覚をいいます。両眼を開けて物を見ていることを両眼視といい、両眼視をしている時の視覚を両眼視機能といいます。両眼視機能には同時視と融像と立体視があります。融像とは右眼と左眼それぞれの網膜に映った像を一つにまとめて見る働きの事です。立体視とは物を立体的に見る感覚で、これは右眼と左眼が離れていて、それぞれの網膜に映った像の位置がわずかに異なるために起こります(視差)。視差を使った立体視は片眼では起こりません。
投稿日:2022年3月27日 カテゴリー:眼の症状
細菌性結膜炎
原因菌として多いのは、インフルエンザ菌、肺炎球菌、ブドウ球菌などです。両眼性のことも片眼性のものもあります。充血や目やにを伴います。淋菌性結膜炎では大量の目やにが出ます。抗菌点眼薬による治療が基本となります。細菌の種類によっては、抗菌眼軟膏や抗菌内服薬も必要です。治療が適切な場合は、約1~2週間で完治します。
投稿日:2022年3月20日 カテゴリー:眼の症状
ロービジョンとは
WHO(世界保健機関)の基準は、両眼視で矯正視力が0.05未満かそれに相当する視野障害(視野が10度以内)を「失明」とし、矯正視力が0.05~0.3未満を「弱視」としています。ここでいう「弱視」については小児の機能的弱視(治療が可能なもの)ではなく、社会的弱視(福祉・教育分野)を意味し、この社会的弱視を「ロービジョン」と呼びます。
一般的には視機能の低下があり、視覚的な補助具を使用したり保有している視機能を利用することができる者を表現することが適当であると考えられています。
グレア・ハローとコントラスト感度
視力が良好なのに見えにくいという場合はグレア、ハロー、コントラスト感度などが考えられます。周囲にまぶしい光があって見えにくくなるものがグレア障害で、初期白内障でおこります。明るい対象の周囲に光がにじんで境界不鮮明となる場合がハローです。コントラスト感度は元来カメラのレンズなどの光学系が被写体を写す際の正確さを評価する手段で、縦と横で変化する指標を用いて解析します。
角膜屈折矯正手術
●レーザー角膜内切削形成(LASIK)
角膜表層部を薄く削って角膜のフラップを作り、これをめくって露出した角膜実質にレーザーを照射して切除することにより、近視や乱視の矯正を行い、その後フラップを元に戻す方法です。
●レーザー屈折矯正角膜切除(PRK)
角膜表面の上皮を剥離して角膜の中心に直接レーザーを照射し、角膜の形状を平坦化させるじゅつしきです。
●有水晶体眼内レンズ
水晶体をのこしたまま眼内レンズを挿入し、近視、乱視などの屈折矯正を行います。
投稿日:2022年2月20日 カテゴリー:眼の症状
視力のいろいろ
〇遠見視力と近見視力
5mの距離で測定するものを遠見視力といい、30cmの距離で測定するものを近見視力といいます。近見視力と遠見視力は同じ値をとるとは限りません。小児では遠見視力に比べ近見視力の方が良い事があります。
〇両眼視力と片眼視力
両眼で見たままの視力を両眼視力あるいは両眼開放視力といいます。両眼視力は片眼視力よりより良いと一般的には認められています。
〇裸眼視力と矯正視力
屈折異常を矯正しないで測定した視力の事を裸眼視力、矯正して測定した視力の事を矯正視力といいます。一般的に眼科で視力と言えば矯正視力を意味します。視力が悪いとは矯正視力が不良のことです。
投稿日:2022年2月20日 カテゴリー:未分類 ,眼の症状
両眼視機能
両眼視とは、両眼を一つのものとして使う事により得られる視覚を言います。両眼視機能には同時視と融像と立体視があります。融像とは右眼と左眼それぞれの網膜に映った像を1つにまとめて見る働きの事です。立体視とは物を立体的に見る感覚で右眼と左眼が離れている為におこるズレを視差といいます。この視差により立体的に見えます。一般的に両眼視の発達は生後2か月ごろから始まり、1~2歳でほぼ完成するといわれており、さらに6~8歳まで発達します。