眼の症状

遠くの緑を見ると目の疲れがとれる?

物がはっきり見えるのは、レンズに相当する目の水晶体が厚さを変えることでピントを合わせているからです。水晶体の厚みは毛様体筋が調整しています。遠くを見るとき毛様体筋はリラックスして水晶体を薄くし、近くを見るとき毛様体筋は緊張して水晶体を厚くします。長時間近くのものを見続けていると、毛様体筋はずっと緊張した状態が続くため負担が大きくなります。時々近くから目を離し、遠くを眺めたり、目を上下左右に動かしたり、ぐるりと回転させたりしましょう。毛様体筋が緩み、目の緊張もほぐれます。目を閉じて休めたり、軽い運動で体をほぐしたりすることは、目や体の疲れを癒すのに効果的なのです。山や木々の緑は視力の回復に直結はしませんが、毛様体筋を休ませることで、目の疲れがとれます。

投稿日:2023年10月9日  カテゴリー:眼の症状

夜間見づらくなる

人間の目は、周りの明るさに反応して瞳孔の開き方を調整し、取り込む光の量を調節するのが特徴です。明るい場所では取り込む光量を抑えるために瞳孔の開きが小さくなり、反対に暗い場所では少しでも多く光を取り込むために瞳孔の開きが大きくなります。
瞳孔の開き方の差は、乱反射の発生度合いに影響を及ぼします。人間の目はピントを合わせるためのレンズ(水晶体)がありますが、白内障が出始める60代以降になるとレンズに濁りが出るため乱反射を起こしやすくなります。明所では瞳孔の開きが小さくなるため乱反射が起きにくいですが、暗所では瞳孔の開きが大きくなるため水晶体による乱反射が起きやすくなり、乱反射が起こるほどものが見えづらくなるので、結果的に暗い場所では視力が低下すると考えられます。

投稿日:2023年10月9日  カテゴリー:眼の症状

後部硝子体剥離

後部硝子体剥離が起こると、硝子体の後ろの部分の膜が網膜に写り、明るい所や白いところを見つめたときに虫や糸くずなどが飛んでいるように見えます。これが飛蚊症と言われる現象です。目をこすったり瞬きをしたりしても消えません。飛蚊症になる仕組みは、硝子体がわずかに含んでいる線維が原因です。加齢とともに線維状のものと液状のもので分離が起こり、空洞が作られ、さらに進行すると眼球の内壁から硝子体が離れて不安定になります。その硝子体と一緒に線維状のものがゆらゆら浮いているように見え、本人は影として認識します。この影が、目を動かすことによってかたまりのようなものや輪のようなものが飛んでいるように見えるのです。これは生理的な飛蚊症なので問題はないですが、病気になっている可能性もあります。網膜に穴が開いてしまう網膜裂孔や、網膜が剥がれてしまう網膜剥離になると手術が必要です。

投稿日:2023年9月29日  カテゴリー:眼の症状

プールにはゴーグルを使用しましょう

涙にはいろいろな成分が入っており、油を含めて三層構造になっており目を守っています。細菌を洗い流すだけでなく、殺菌する力もあります。これを水道で流してしまうと、目は丸裸になって、すぐに傷がついてしまう状態となり、良くありません。
よって、水泳の時はゴーグルをしましょう。プールの水が汚れていたり、(消毒のために)塩素が入っていたりするので、ゴーグルをして、目に直接プールの水が入らないようにするということです。また、もし目を洗う必要があるなら、人工涙液、できれば防腐剤の入っていない人工の涙を使うことです。これは薬局でも売られていますので、それを使って目を洗うことが推奨されています。だいたい人間は、涙があれば、それで異物を洗い流すことができます。

投稿日:2023年7月25日  カテゴリー:眼の症状

眼のふちのかゆみ

目(目頭・目のふち)がかゆくなる原因には、結膜炎、ものもらい、ドライアイ、等が考えられます。人間の目は、まぶたやまつ毛、涙、結膜などで守られておりますが、細菌やウイルスの感染やアレルギー反応によって強いかゆみを感じることがあります。目のかゆみのせいで擦ってしまうと眼球に傷がついてしまい症状を悪化させてしまうこともあります。目のかゆみを感じたら、擦らずに早めに眼科を受診するようにしてください。

投稿日:2023年7月25日  カテゴリー:眼の症状

加齢によるマイボーム腺梗塞

加齢が原因でマイボーム腺の油分を押し出す力が弱くなり、詰まりやすくなります。 動物性の脂肪を摂り過ぎると、マイボーム腺からは固まりやすい、質の悪い油分が分泌され、詰まりやすくなります。 女性の場合、アイメイクが詰まりの原因となることもあります。マイボーム腺のケアはお薬以外に、ご自宅で行う、温罨法(おんあんぽう)と眼瞼清拭がお勧めです。 温罨法はまぶたを温めることで、マイボーム腺のつまりを緩和します。 毛穴に似た構造のマイボーム腺の出口を開き、脂をとかし、まぶたの血流を改善する効果があります。

投稿日:2023年7月25日  カテゴリー:眼の症状

アデノウイルスは大人も感染します

アデノウイルスは大人にも感染します。咳やくしゃみなどの飛沫感染と、ウイルスがついた部分を触ることで感染する接触感染が主な感染経路となります。アデノウイルスは感染力が強いため、子どもが感染した場合に家庭内で感染が広がるケースも少なくありません。アデノウイルスに感染してから1週間程度は注意しなければいけないため、日頃から感染対策を行いましょう。目の充血や目やにの症状が強く現れると結膜炎を起こしている可能性が高いでしょう。もし、家庭内や職場で感染者が発生した場合には、しばらくの間はしっかりと感染対策を実施する必要があります。発熱、のどの違和感、目の症状などがある場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

投稿日:2023年6月21日  カテゴリー:眼の症状

夏の目のトラブル

夏は目のトラブルが起きやすい季節です。 目の充血、目のかゆみ、目やになどが起こるウイルス性結膜炎は、夏に増える病気です。 子どもがプールで感染し、発症しやすいプール熱(咽頭結膜熱)もそのひとつです。 周りの人に感染させてしまうこともあります。さらに夏バテなどで免疫力が低下すると、感染を招きやすくなります。 感染予防のためには目や目の周りを清潔に保ち、むやみに触れないこと。 症状が現れたら早めに眼科を受診するようにしましょう。

投稿日:2023年6月21日  カテゴリー:眼の症状

視力低下

ものがぼやける、かすむ、二重に見える、視野に幕がかかっているといった症状がが視力低下の代表的な症状です。自覚症状がなくても、ランドルト環と視力検査で視力低下を指摘される場合もあります。眼科診療においては、メガネやコンタクトレンズによる矯正視力のことで、通常は矯正視力1.0あれば十分な視力とされています。視力低下が起きた場合には両目か片目か、急に起きたのか徐々に進んだのかと言ったことが聞かれます。検査としては目に光を入れてまぶしさを感じられるかといった検査(対光反射)や目の動き、見える範囲を確認する検査(視野検査)、眼圧の測定、黒目を開いて眼底を見る検査などが行われます。

投稿日:2023年4月29日  カテゴリー:眼の症状

5月に多いアレルギー

5月、6月にはカモガヤ、オオアワガエリ、ネズミホソムギなどのイネ科雑草の花粉が原因でアレルギーになることがあります。
草の花粉は木の花粉のように遠くまで飛びませんが、外で遊ぶことの多い子どもたちがイネ科花粉症になりやすい特徴もあります。花粉症の症状は、くしゃみ、鼻汁、鼻閉、目の痒みなど、スギ花粉症と同様の症状です。治療は、スギ花粉症と同じく、抗アレルギー薬、ステロイド鼻用噴霧薬などです。目の痒みを伴うことも多く、抗アレルギー点眼液を処方します。

投稿日:2023年4月12日  カテゴリー:眼の症状

 

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